そろばんと弁論、布団の灯——釜山で学び続けた少女と友との受験【朝鮮戦争の記憶⑸】
29 August 2025

そろばんと弁論、布団の灯——釜山で学び続けた少女と友との受験【朝鮮戦争の記憶⑸】

ゆるっと朝鮮戦争体験記

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81歳の母が語る、子どもの頃に体験した朝鮮戦争のお話。私は聞き手として耳を傾けています。





今回は小学校時代、父が日本から持ち帰ったそろばんで暗算に自信をつけ、しっかり者として学級の役も任されるようになった少女。校内の弁論大会にも出場!壇上に上がり、結果は?…





やがて引っ越しで通学は長距離に。バス通学のため朝は6時起き、前夜にかばんを用意して時間を捻出し、それでも足りない分は布団の中で光を隠して勉強を続けました。





家では、物売りで家計を支える母と、日本と韓国を往来した祖父の存在が影を落とします。日本由来の持ち物は周囲の目もあって密やかにしまい、幼い目に映る“境界”と向き合いながら日々を乗り切っていきました。





日本の祖父が持ち帰った“日本のそろばん”を宝物のようにしまい込みつつ、クラスのそろばん大会では実力を示して学級委員に抜擢。校内弁論大会で準優勝となった誇らしさも、一方で中学進学後の引っ越しや長距離通学、高校では家計の悪化で勉強が手につかなくなる心細さも、等身大の言葉でたどります。朝6時起き、夜は布団の中で明かりを隠して勉強した日々、子どもが背負った重さとしたたかさが浮かび上がる回です。





「ゆるっと朝鮮戦争体験記【旧:81歳女の無駄話】」毎週土曜日朝8時配信!!
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