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2025年9月、世界選手権で23年ぶりの優勝を飾ったイタリア女子代表。キャプテンのアンナ・ダネージが、意外な夢を語ってくれた。「日本のクラブでプレーするのが夢なんです」想像もしていなかった言葉に、失礼ながら思わず聞き直してしまった。イタリア人選手はここ数年で日本のリーグに来るようになったが、代表キャプテンからそのような言葉が出るとは思わなかったからだ。今大会でベスト・ミドルブロッカー賞を受賞したダネージは、静かに、でもどこか弾むような表情で語り始めた。(本人のInstagramより引用)「日本はとても素敵な国です。人も、食べ物も、街も大好きです。そして、バレーボールの環境も整っている。いつか日本のバレーボールを体験してみたいです。国際大会で何度か日本を訪れましたが、あくまで大会での滞在だったので、観光はほとんどできていません。3月か4月ごろ、春の日本に行ってみたいんです。桜の季節ですよね。でも、3月や4月はイタリア国内のリーグや欧州チャンピオンズリーグがあります。もし日本のリーグでプレーしていたら日本で桜を見られるかもしれませんが、もしかしたらバレーボール選手としてのキャリアを終えた後になるかもしれません。今はちょっと分かりませんね」バレーボール選手としてのキャリアを終えたあと、彼女が描く未来とは何だろうか。それについては、ダネージがたびたびイタリア国内メディアに語ってきた。「小学校の先生を目指しています。背景には、学校教育やスポーツの在り方への課題意識があります。今のイタリアでは、スポーツが本来あるべき役割を果たしているとは言えません。